井本陽久先生にお会いしてきました

週末は、子ども達を夢中にさせる数学の授業で有名な井本陽久先生(イモ二イ)の「大人の思考力講座」~美しいには理由がある~に参加した。

井本先生は栄光学園の数学教師でもあり、テストで多く正解を出すためでもなく、受験のためでもない、ただ思考することを追求したり、友だちと算数を通して協働することを学んだり、不登校児の支援をしたりという他には全く類のない塾「いもいも」を主宰されている。

いもいものホームページ (imoimo.jp)

井本先生のことは、おおたとしまささんの『いま、ここで輝く』を読ませていただいて知り、それ以来のファンで、いつかお会いしてみたいなと思いながら、気づけば数年経ってしまっていた。

今回、いもいもにご縁がある友人から、聖子さんが楽しめそうな会があるよ!と教えて頂き、運よく参加することができた。

当日、教室についたのは、受講者の中で多分1番か2番目くらいだったと思う。

井本先生のオーラを充分に感じられるように、前から2番目の席に座った。

初めてお会いした井本先生は心から楽しそうに授業をされていて、まるでエネルギーがこんこんと湧き出てくるような感じがした。数学って楽しいんだよ!というエネルギーが、教室中に伝播していく。思考力講座としては4回目になるし、イモ二イに魅せられた保護者の方や、学校の先生なども多く参加していらっしゃる様子で、教室は和やかな雰囲気につつまれていた。

先生のお顔をまじまじと見て、いい目をしてらっしゃるな、と勝手ながら思う。

実際、授業は非常に楽しくて、久しぶりに数学の問題に向き合いワクワクした時間を過ごした。

私は、中学の頃から数学が好きで、それは考える時間が好きだったからだった。もちろん問題に正解することも楽しいのだけれど、それ以上に、あーでもない、こーでもないと解けそうで解けない問題に向き合う時間が好きだった。中学の数学の先生が、ごくたまに学校の学習内容とは関係のない考えがいのある問題をだしてくれたり、まだ証明されていない問題を出してくれたりした。

それを、「私はきっと解くんだ!」と、あれこれ工夫を凝らしながら、ただ考えることが好きだったのだ。

井本先生の授業は、私が中学生の時には、たまにしか経験できなかった楽しい時間を、すべての授業時間に流れているような。さらに、その思考も、深く奥へともぐっていくような授業だった。

私の中でぼんやりとしていた考えることの喜びを、先生がこれまで何年にも渡り蓄積されてきた長い経験の中で、言語化、体言されてることに感動を覚えた。

気になった方は『いま、ここで輝く』をぜひ読んでみてくださいね。

*あっという間に梅が綺麗な季節になりました。3連休はまた冷え込むようなので、体調管理に気をつけなければですね!