葉っぱを食べる水生昆虫、ガムシ
息子達の生き物探しは、私にとっても、新しい出会いに満ちた楽しみなことの一つ。
ちなみに、先日稲刈りで訪れた稲倉棚田でも、ご近所ではなかなか出会えない生き物たちに会いました。
例えば、タイコウチ。
こちらは、太鼓を打っているように見えるということから名前がついたとのこと。棚田の水がたまった沼地に、ちょっとアミを入れれば山ほど採れていました。ちなみに、このタイコウチは絶滅危惧種(NT)とのことです。
それ以外にも、ツチガエルやサワガニなどを見かけました。
なんとなく田んぼにサワガニはいないのでは、と思っていましたが、小川と、もぐれる泥があれば、きっとそこはサワガニの住処なのでしょうね。それ以外にも、アカハライモリ、コオイムシ、何かのトンボのヤゴ、小さなゲンゴロウ系、タニシ等々、都市生活では決して出会うチャンスのない生き物たちがたくさん生息していました。
そして、上の息子が見つけて、もっとも興奮していたのが「ガムシ」です。
ガムシは、漢字で書くと「牙虫」。とっても長い牙(きば)が、口の下の部分に生えていることが名前の由来です。たしかに、よく見てみると身体の半分以上の長さの牙がまっすぐ体に寄り添うように生えているんです。これが一体どんな役目をするのか?と非常に気になる生き物。
また、体の内側の胸の部分に空気を溜められる場所があり、そこがキラキラと光っているのもおもしろい。水生昆虫は、皆そのように体に空気を溜められる場所があるとのこと。
こちらが、ガムシです。
ちなみに、今回はガムシを一匹だけ、わが家に持ち帰り、大切に水槽で飼っております。
このガムシは、葉っぱを好んで食べるようで、うちへきて1週間たって慣れてきたのか、水草をかじってみたり、キャベツをペロッと食べて見たり、食欲旺盛になってきました。
たくさん食べて、わが家で寛いで過ごしてほしいものです。